先天性角化不全症

国立がん研究センター増富先生訪問

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先週、国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野 分野長の増富健吉先生を訪問しました。

場所が築地市場の近くでしたので、築地駅からたくさんの外国人を含む観光客の方々を押し分けながら、国立がん研究センターへ到着しました。研究所は病院の奥側の近代的なキレイな建物で、ここが研究所!?という感じの場所でした。

増富先生とのご縁は、RDD(世界希少・難治性疾患の日)の運営元の方から、テロメアを研究しておられる先生ということで、ご紹介いただいたことから始まりました。様々な方々のつないでくださるご縁に感謝しています。

先生は、まず、テロメアについての詳しい説明をしてくださいました。

私達の疾患では、テロメアを伸ばす機能を持つテロメラーゼという酵素を作る遺伝子に変異がある場合が多く、先生はテロメラーゼの重要な部分である、TERTという部分に着目した研究をされているそうです。また、論文をご紹介いただき、説明してくださったのですが、テロメア短縮=先天性角化不全症ではなく、Shwachman―Diamond貧血や、Fanconi貧血、さらには、後天性と思われている再生不良性貧血の方の中にもテロメア短縮がある方がいることを教えていただきました。

また、私達も先生も関西出身ということがわかり、若干(?)関西弁で、今後の患者会の運営に関するご相談に乗っていただきました。

そして、なんと、増富先生が私達のアドバイザーとなっていただく方向で動いていただくことが決まりました。私達の疾患の原因となっているテロメアを研究している先生にご協力いただけることは、私達にとって、大きな一歩となりそうです。

増富先生、お忙しい中、私達のためにお時間を頂き、本当にありがとうございました。

テロメアのお話をはじめ、色々なお話、とても興味深かったです。

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京都大学石川冬木先生のもとへ行ってきました

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こんにちは。

先日、運営2人で京都大学 学術展開研究センター長の石川冬木先生のもとへ訪問してきました。

石川先生は、テロメアに関する研究で日本のみならず世界的にもご活躍されている先生です。長きに渡りテロメア関連の研究をされており、日本におけるテロメア研究の先駆者である石川先生にお話を伺いたくお邪魔してきました。

テロメア障害疾患である先天性角化不全症やコートプラス症候群の病態を理解する上で、テロメアを知る事は病気を知る第一歩だと思い、石川先生に連絡しましたところ、快く応じて下さいました。

この日の京都は見事なまでの快晴!

初めて足を踏み入れる京都大学。4月という事もあり、初々しい学生さん達を見て自分の若い頃を思い出しました(余談です)。

石川先生とお会いし、テロメアに関する研究の歴史、テロメアの構造や機能、その役割など、とても詳しいお話を聞かせていただきました。とても分かりやすく説明していただき、大変勉強になりました。

そこから、テロメア短縮のある我々の疾患はどのようなメカニズムで発症するのか、なぜ臓器に障害が生じるのか、沢山質問させて頂きました。

そして我々が現在闘っている症状とはどういったものかをお伝えしました。

一つ一つ、先生に丁寧に答えて頂きました。

さらに、今後の研究や治療法開発に向けてどのような取り組みが必要なのかを教えて頂きました。

気がつけばあっという間に時間が経過していました。緊張している私達のために、気さくにお話して頂き、楽しく充実した時間を過ごすことができました。

貴重なお時間を頂戴しまして、石川先生には心より感謝致します。

京都に行き、石川先生とお会いできたことは患者会にとって大きな前進となりました。

この経験を活かし、今後の患者会活動の発展、先天性角化不全症治療の発展のために尽力していきたいと改めて思いました。

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親の会連絡会

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こんにちは。新たに運営に加わりました、広報のはるまきです。広報といっても私自身、何の経験もなく、何をしたら良いやら…ゼロからのスタートです。

かかりつけ医より、以前から「難病のこども支援全国ネットワーク(以下:難病ネット)」についてうかがっていた事から、まずは問い合わせてみる事に。

難病ネットが取りまとめている、「親の会連絡会」で、相互交流や勉強会、参加している会のイベント告知をTwitterで行なっているとの情報をいただき、さっそく入会!(ありがたいことに、会費や役員負担は一切無いとのこと)

3/18(土)zoomでの定例会に初参加しました。

第1部は「きょうだい支援について」
きょうだい児と家族の応援団 にじいろもびーる 有馬桃子さん
の講演

自身の経験や、心理士としての立場から「きょうだい」の成長過程で変化していく気持ちや、家族の仕組み、「きょうだい支援」の様々な取り組みをお話していただきました。

第2部は各団体からの報告や相談

各種学会で宣伝する機会をいただけることや、任意団体を法人化するメリット&デメリットなどを伺うことができました。

患者会といっても、全国規模の団体から、発足して数ヶ月の団体まで様々なかたちがあり、一つの団体では難しいことも、互いに協力したり情報交換することで、患者や家族の力になっていくのだと、改めて感じました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

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東京大学医科学研究所の中西真教授のもとへ行ってきました

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こんにちは。亀田です。先日、運営2人で東京大学医科学研究所副所長 中西真教授の元へ伺いました。中西先生は、癌防御シグナル分野の研究をされており、「老化研究・がん化研究」をメインに日本の最新の医学研究に携わっておられます。

中西先生の「老化細胞を除去することで若返りが可能に⁈」というメディアでの報道を拝見し、即座にメールを送ったのがきっかけでした。

「老化細胞=テロメアが極限まで短くなった細胞」

このキーワードは、テロメア短縮をもつ先天性角化不全症やコートプラス症候群など、私たちの病気と無関係とは思えませんでした。

突然のメールにも快く返信して頂き、先日、東京大学医科学研究所の中西先生の研究室にお邪魔させて頂きました。

初めてお会いした中西真先生は、とても優しく、私たちの話をしっかりと聞いて下さいました。

先天性角化不全症の主な症状や、変異遺伝子の種類、国内の患者の現状についてとても親身に話を聞いて下さり、このように国内患者の現状について詳しくお話したのは私たちも初めての経験でした。

そして

・老化細胞が引き起こす様々な症状について

・マウスなどの動物と人間との違い

・研究室から臨床応用への道のりの大変さ

とても沢山の貴重なお話を聞く事ができました。

まず第一歩。患者会として治療法開発に向けて行動できました。待っているだけでは、何も起こらない。

私たちが集まり、患者会を立ち上げ、ここから皆で前進していこうと決意し、まずは小さくても一歩を踏み出せたことを嬉しく思います。

そして、その一歩を快く受け止めて下さいました中西真教授に、心から感謝致します。

先天性角化不全症をはじめとするテロメア障害疾患の根治療法は、世界中をみてもまだ発見されていません。

でも、様々な研究により、テロメア障害疾患のメカニズムや原因遺伝子などか明らかになり、病態把握に関する論文は世界中で発表されています。次なるステップは、治療法を見つけることです。

『先天性角化不全症を治る病気に!!』

このスローガンを掲げて挑みつづけます。

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